インタビュー 株式会社アルフレッドコア 代表取締役社長 上村学氏 第2回「社長というプレイヤーを演じる」
次代の会 会員の皆様、お元気でお過ごしでしょうか?
さて、前回より連載中の「次代に伝えるインタビュー」、今回も引き続きIT業界の次代を担うベンチャー企業として急成長を遂げている株式会社アルフレッドコア 上村 学(かみむら がく)代表取締役社長にインタビューをお願いしました。

株式会社アルフレッドコア代表取締役社長 上村学氏
株式会社アルフレッドコアは、2007年6月創業。PCや携帯のみならず、iphoneやアクトビラ、wiiなどのマルチデバイスに対応し、かつさまざまな機能拡張が可能な高機能CMS A.C.E を自社開発。受託開発も行っています。上村社長は現在30歳、同社は設立から2年を経過したばかりですが、その高い技術力、製品力で大手Sier や名だたる大起業のウェブシステム開発を多数請け負っているベンチャー企業です。
Q. 社長、本日もよろしくお願いします。今日もさらに突っ込んだお話をお伺いさせてください。アルフレッドコア起業の経緯は、大企業にいた社長に今の主要メンバーがついてきてくれたのが大きなきっかけになったとお伺いしていますが、その原動力になったのは何が大きかったのでしょうか?
A. はい、そういう意味では同社の設立にあたって、主要メンバーがついてきてくれたことは本当に大きな支えになりました。その原動力は何か、あえて考えてみると私が一歩も引かないというところと、社員全員がそれぞれ持っている夢が会社の目指すビジョンと重ねられるような会社であるというところだと思います。
なので各社員一人ひとりが責任をもって自らの仕事を進めているようなところがあり、その過程ではいい意味でのぶつかり合いはしょっちゅう起こっていますが、その場合でも私は「AKY」を心がけています。その心は「あえて空気を読まない」(笑)。
社長は会社がこのような状況にある場合、独善的であり、素直であるべきだと思います。また社員に対してはどんな状況においてもフェアであるべきだと思っています。
私の中で社長とは1プレイヤーに過ぎず、あえてそれを演じているところがありますね。
Q. なるほど、社長というポジションを1プレイヤーとしてみなし、それを演じているわけですね。では社長以外の取締役ほか役員の方に関してお聞きしたいのですが、社長から見て役員の方々があるべき姿というものがあるのですか?
A. 私が修行をしていたシリコンバレー、サンノゼ仕込みの持論ですが、ものはかたちから、が大事だと思っています。まずはカタチとなる箱、つまり仕組みを作り上げ、そこに最適な人材を配置していくことが多いです。教科書どおりの定説かもしれませんね。
人材配置に関しては自分が任命することもよくあります。ポテンシャルのある人にはあえてそのポジションを与え、私のマインドを伝えたうえで頑張ってもらい、そのポジションが人を育てるというスタンスで臨んでいます。
Q. なるほど、しかしその人材に欠けている部分がある場合はどうなのでしょうか?
A. 人間ですからそれぞれ得手不得手があるのは当然です。ですからそれができるまでは都度指摘するようにしています。簡単にいえばどなります(笑)。それがないと気の遣いあい、派閥などの組織的な問題が多くなってしまうと思っています。取締役といっても弊社の場合は現場のマネージャーも兼任してやっているわけですし、それを逆に忘れてしまってはいけないというスタンスを彼らにも理解してもらうようにしています。
このスタンスですからはたから見ると「会社にはどうしようもなくわがままな子供がいる」というようにも見えるかもしれませんね(笑)
Q. そこまで考えた上で分かりやすい存在であるという社長のポジションを演じているわけですね。
A. そうですね。今当社は急激に大きくなっています。これからも拡大路線を目指しているわけですが、その過程では高いポテンシャルやスキルを持った方がたくさん入社してくると思うわけです。
その中でも今頑張ってくれているメンバーはその環境の変化に耐えられる人間になってほしい、そういう思いで人を育てているつもりです。
Q. 今社員の方の平均年齢はおいくつぐらいですか?
A. 平均は33歳くらいでしょうか。ベンチャーにしては高いほうだと思います。というのもそれなりに高い人材のクオリティを求めようとすると一流のプレイヤーが必要になるので、その視点からいうと社員に求めるものはレベルの高い完成された仕事を求めていますね。但しゼネラリストである必要はなく、あるスキルに突出していれば当社で活躍の場はあると思います。一芸入社みたいなものですね。
Q. なるほど。人材採用に関しては担当役員の方が人事の担当をされたりしているわけですか?
A. 人事的な部分に関しては私のカンに拠るところが大きいと思いました。以前の職場では60人以上のプロジェクトメンバーを4つくらい入れ替えで配置して個々のプロジェクトを仕切っていました。
若いときに自らのポジションを上げていく為にはどのように人を配置し、そして動かしてやっていくかしかアピールする方法がなかったので、そこはとても鍛えられました。感謝しています。
Q. 今の状況からしても、社長が率先して会社を牽引していくのは必然なのかもしれませんね。そのような中で社員の人に求めるものがあるとすればどんなことでしょう?
A. 各々がミッションとして与えられた部分をしっかり完遂できるかどうか、そこが非常に重要だと思います。例えば2500万@月の売上目標をどう達成するか、そういったものを各部署で役員会を通じて報告するようにしています。
商品開発を行い、その開発コストを割り出し、その為に営業がどう達成するか、というプロダクトアウト型の考え方で目標設定はしています。それは結果として認めていただいた大きな企業などに導入、採用して頂いているという実績として表れているのだと思います。
独断的に聞こえるかもしれませんが、仮に開発した商品が模倣だったとしても、それが自分の意思によるものだということを決めないと、自分の意見に対して人は賛同してくれなくなると思っています。
Q. お若いうちから大きなチーム率いてプロジェクトを成功させてきた経験が、ご自身で会社を経営されるようになってからのノウハウとして蓄積されているわけですね。非常に深く考えられているのがよく分かります。さて、ここまでは御社のことについて語って頂いたわけですが、次回はちょっと外に目を向けて、業界の中で社長が思うこと、発信したいお考えなどをお聞きできればと思います。次回もよろしくお願いいたします。
A. はい、こちらこそよろしくお願いいたします。
« インタビュー 株式会社アルフレッドコア 代表取締役社長 上村学氏 第1回「未来を提供する」というビジョン | Home | ビー・ナチュラル株式会社 代表取締役(元バンダイネットワークス(株)代表取締役)林俊樹氏第1回「のりしろの広い仕事」への転機(全4回) »
Leave a Comment
You must be logged in to post a comment.